16世紀から19世紀にかけて、オスマントルコは、強大な権力を持つスルタンを中心に、ヨーロッパ、アジアに及ぶ広大な領地を誇る大帝国として繁栄しました。緻密な装飾表現を特徴とする細密画(ミニアチュール)には、オスマン帝国時代の豊かな繁栄が描かれています。空間を埋め尽くすまでの色鮮やかな壁面タイル、絨毯、調度品などは、イスラム世界の宗教的な背景と独特な美的感覚とを最大限に反映しているといえます。
このように、イスラム社会に対するイメージは、スルタンに象徴される男性主体のものですが、社会や文化を支える大きな役割を担っていた女性たちの暮らしぶりなどは、これまであまり知られていません。しかし花々を愛でた女性の生活習慣は、伝統的な美術を生み出す基盤となってきました。
本展では、花のモティーフで彩られた華麗な装飾品、工芸品(刺繍入り布製品、金銀製食器、陶器、タイル)、カリグラフィなど約350点をテーマに沿って展示し、オスマントルコ時代の女性たちの生活を垣間見ることができる構成となっています。
花や自然をこよなく愛したオスマントルコの女性たちの暮らしを通じて、華麗で繊細なトルコ美術の精華をご紹介します。

巡回情報

2003年5月21日(水)~6月1日(日)
大丸ミュージアム・梅田
2003年6月7日(土)~8月24日(日)
柏崎トルコ文化村
2003年8月28日(木)~9月8日(月)
大丸ミュージアム・東京
2003年9月18日(木)~9月29日(月)
大丸ミュージアムKYOTO
2003年10月4日(土)~12月14日(日)
ハウステンボス美術館

業務内容

展覧会企画、海外借用コーディネイト、図録企画・デザイン・編集・制作、展示プラン、共通什器デザイン・制作、グラフィックパネルデザイン・制作、オリジナルグッズ企画・デザイン・制作

会場写真