オランダの人々は荒れ狂う水や風と共存しながら、独特な文化を築き上げてきました。彼らは自然を誰よりも理解し、無意識の内にも余分なものを削り取り、そして、それは人々の中に自然や静物の美しさやその形を抽出していく意識を生み出させました。その意識は風車や跳ね橋など、ゆたかな自然を利用した建築物から、身の回りの家具や広告へと広がっていき、やがて限られた色のシンプルな線や幾何学形体によって構成された、オランダ特有のデザインを確立していくことになります。
本展では根底にある自然と風土を絡めながら、7つのテーマでオランダ版画からモダンデザインへの流れを紹介します。

巡回情報

石川県七尾美術館
2008年8月2日(土)~9月15日(月)

業務内容

展覧会企画、展示プラン、グラフィックパネルデザイン・制作

会場写真