近・現代の建築・デザイン史のなかで、フィンランドのモダン・デザインは、独自の位置を確立しています。それは、フィンランドの自然と風土に根ざし、自国だけではなく、世界の「ものづくり産業、人々のくらし、そして多様な社会に還元されるデザイン」を結実させたところにあります。言い換えると、本当の意味での「ユニヴァーサル・デザイン」(すべての人々にとって、あらゆる観点から「よい」デザイン)の達成です。また、今も昔も、「スオミの森」(スオミ:フィンランド語で「フィンランド」の通称)をキーワードに、美術や音楽など、領域を超えた創造活動と結び合いながら、常に「豊かで幸せな生活」の実現を目ざしてきました。
本展では、このような特質を持つフィンランドの美術・建築・デザインについて、19世紀末から20世紀初頭、ミッド・センチュリー、そして2000年代の三つの時代、それぞれの時代を代表する作家、作品・取り組みに焦点を絞り、約350点の作品群により展観いたします。

巡回情報

青森県立美術館
2012年4月7日(土)~6月3日(日)
宇都宮美術館
2012年6月10 日(日)~8月26日(日)
静岡市美術館
2012年9月1日(土)~10月8日(月・祝)
長崎県美術館
2012月10月19日(金)~12月24日(月・祝)
兵庫県立美術館
2013年1月10日(木)~3月10日(日)

業務内容

展覧会企画、展示プランおよび共通再現什器デザイン・設計、グラフィックパネルデザイン・制作、展示映像企画・制作、図録企画・編集・制作、広報物企画・デザイン・制作、オリジナルグッズ企画・デザイン・制作

会場写真