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日本の近代洋画界を牽引し、豪華絢爛な画風で一時代を築いた梅原龍三郎(1888-1986)。1908(明治41)年、20歳で渡仏した梅原は、翌年、あこがれの老巨匠ルノワール(1841-1919)を訪ね、日本の画家として初めて教えを請いました。梅原を通じてもたらされた師の教えは、その後、日本におけるルノワール受容と洋画の発展に大きな影響を与えることになります。
本展では、二人の師弟関係を軸に、両者の作品と、梅原が蒐集した美術品、梅原と交友のあったピカソやルオーらの作品を、あわせて紹介します。日本とフランスの稀有な画家二人の出会いを通し、近代絵画における東西の交流と、そこから抽出された西洋美術のエッセンスをご覧ください。

巡回情報

三菱一号館美術館
2016年10月19日(水)〜2017年1月9日(月・祝)
あべのハルカス美術館
2017年1月24日(火)〜3月26日(日)

業務内容

展覧会企画協力、運営協力、図録企画・制作