私たちは、蓋の閉じられた箱を目の前にし、外側から中を想像して愉しみます。プレゼントの箱、お土産の箱、お弁当箱をあける時のおおいなる期待感。これは箱の魔力です。その箱を開けた瞬間、運命は歓喜に導かれるのか、奈落へと落ちてしまうのか。冷たくも、かく暖かい容器。この中にいったいどれだけの人が、大切なものを込めて、楽しみ、大切な思いを込めて人に手渡したことだろう…。
「ボックス・アート」は箱を通して様々なものを表現した作品です。作家の作る箱には、中にある「宝物」にこだわったもの、「外形」にこだわったもの、様々なかたちや種類の箱があります。
本展は、主な作家として国外から、ジョゼフ・コーネル、ナム・ジュン・パイク、マルセル・デュシャン、ヨーゼフ・ボイスなど、また国内からは、靉嘔、池田龍雄、加納光於、河口龍夫、若林奮などの作品約60点をご紹介します。
それぞれの作家が、箱を通して表現している大切な思いを感じ、お愉しみいただける展覧会です。

巡回情報

2001年7月4日(水)~8月16日(木)
リアス・アーク美術館
2001年8月23日(木)~10月14日(日)
新潟市美術館
2001年12月18日(火)~02年3月10日(日)
おかざき世界子ども美術博物館
2002年1月11日(金)~2月17日(日)
静岡アートギャラリー
2002年3月31日(日)~5月26日(日)
高知県立美術館

業務内容

展覧会企画、海外借用コーディネイト、図録企画・デザイン・編集・制作、展示什器デザイン、グラフィックパネルデザイン・制作

会場写真