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イマジュリィ(imagerie) とは、イメージ図像を意味するフランス語で、装幀や挿絵、ポスター、絵はがき、広告、マンガ、写真など大衆的な複製図像の総称でもあります。
明治維新以来、近代化、西欧化の道を歩んできた日本では、大正から昭和初期にかけて、新しい大衆文化が花開きました。マスメディアが発達し、印刷技術の革新により出版界が隆盛したのもこの頃で、印刷としての図像が多様に登場します。竹久夢二や高畠華宵、武井武雄が描く抒情あふれる乙女や子どもの世界、アール・ヌーヴォーやアール・デコの様式を取り入れた藤島武二や杉浦非水、橘小夢や竹中英太郎らによる妖しいきらめきに満ちた怪気幻想美―独創的な発想から生まれたさまざまな意匠は、当時の人々の目にどれほど新鮮に、魅力的に映ったことでしょう。
本展では、ポピュラー・カルチャーの旗手として人々の心をつかみ、大正とその前後の時代を彩ったイマジュリィに注目します。いまなお精新な輝きを放つ作品の数々をお楽しみいただける展覧会です。

巡回情報

渋谷区立松濤美術館
2010年11月30日(火)~1月23日(日)
金沢湯涌夢二館
2011年10月1日(土)~12月12日(月)
常葉美術館
2012年10月27日(土)~11月25日(日)
北海道立文学館
2015年7月11日(土)~9月6日(日)
唐津市近代図書館
2015年11月7日(土)~12月13日(日)

業務内容

展覧会企画、展示プランおよび共通再現什器デザイン・設計、グラフィックパネルデザイン・制作、オリジナルグッズ企画・デザイン・制作

会場写真