『ウルトラマンアート！時代と創造』展

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巨大ヒーローの誕生

テレビから最初の怪獣ブームを生み出した「ウルトラQ」を先駆として、1966年(昭和41年)7月にテレビ放映が始まった空想特撮シリーズ「ウルトラマン」。翌年にはさらに本格的なSFを目指した「ウルトラセブン」が登場。ウルトラマンとウルトラセブンは、今日まで続く変身ヒーロー、怪獣と人間たちとが織りなすファンタジードラマの原点と位置づけることができます。

アートの視点からの再評価

放送当時、制作には円谷英二を中心に当時最新の特撮技術を使い、彫刻家の成田亨や画家の高山良策を始め美術を志した多くのスタッフが参加することにより、芸術的な表現が多く取り入れられました。ウルトラマンはもちろんのこと、登場する怪獣や宇宙人もしっかりとしたコンセプトを基にデザイン、制作されていたため、巧みな造形表現で表されていました。また、「善と悪」「未知なる物と人間とのかかわり」「社会的な問題」を感じさせるような重厚なストーリーで、それまでの子ども番組にはない魅力に溢れていました。さらに、テレビの中の2次元の世界を3次元の世界で表現した精巧なフィギュア作品なども評価されています。本展覧会では、怪獣・宇宙人等のデザイン画の他、立体模型や撮影現場の記録写真、ウルトラマンをモチーフにした映像インスタレーションなど約400点を展示し、美術的視点からウルトラマンとウルトラセブンの魅力に迫ります。映像から生まれた創造力の世界をお楽しみください。

巡回情報

北海道立旭川美術館
2010年9月18日（土）～11月28日（日）
岩手県民会館
2011年1月7日（金）～2月13日（日）
鹿児島市立美術館
2011年3月30日（水）～5月8日（日）
福井市美術館
2011月7月16日（土）～8月21日（日）
茨城県近代美術館
2011年11月3日（木・祝）～2012年1月15日（日）
長崎県美術館
2012年1月27日（金）～3月31日（土）
埼玉県立近代美術館
2012年7月7日（土）～9月2日（日）
高松市美術館
2012年9月15日（土）～10月28日（日）