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「イマジュリィ」とは、イメージ図像を意味するフランス語で、本や雑誌の装丁や挿絵、ポスターやチラシといった広告、絵はがきや絵封筒、漫画など、大衆的な複製として総称されます。 大正から昭和にかけて、印刷技術の進歩により複製技術が発達し、様々なイマジュリィが大流行しました。「大正ロマン」と呼ばれる乙女チックで抒情性漂うものや、斬新で洗練された「モダンデザイン」などが街中を彩り、中でも著名画家やデザイナーが手掛けたものは、特に人気を博しました。 本展では、藤島武二や岸田劉生による本の装幀、アール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコ様式で活躍した杉浦非水や小林かいち、少女趣味の高畠華宵や抒情性を帯びた美人画も描いた竹久夢二、怪奇的幻想美で異彩を放った橘小夢、古賀春江や恩地孝四郎の都市モダニズムなど、西欧の文化も交じり合ったイマジュリィの世界を、約700点の作品で一堂に紹介します。