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ふたごの野ねずみぐりとぐら、はじめておつかいに行くみいちゃん、ぶたぶたくん、きっこちゃん…絵本で出会った仲間たちが、時を経ても心に刻まれているのは、絵本の世界に深く入り込んだ幼少期の体験があったからではないでしょうか。
1956年に創刊した月刊絵本「こどものとも」は、子どもが最初に出会う絵本にこそ芸術性の高い絵をとの思いから洋画家や日本画家、彫刻家、デザイナー、漫画家など、幅広い分野の作家たちから絵を求めました。作家たちはそこで様々な技法・材料を試し、自由な表現を繰り広げました。上質な美術体験を与える絵本づくりを目指し、挑戦と改革を重ねた「こどものとも」の土壌からは、やがて「ぐりとぐら」のイメージを生んだ山脇百合子、表現にデザインの美しさを取り入れたなかのひろたかなど、絵本を主な舞台として活躍する作家も育っていきました。
「こどものとも」の初期の絵本原画を核とする宮城県美術館の絵本原画コレクションの中から、「こどものとも」を語るに欠かせない人気作はもちろん、初出品作も多数含む、34作家の52タイトル、約350点の絵本原画を展示します。
これら絵本原画の数々は、今日子どもから大人まで広く親しまれるものとなった絵本文化がかたちづくられるまでの、原点とその歩みを語ってくれることでしょう。
巡回情報
宮城県美術館 2022年2月5日(土)〜3月27日(日)
新潟市美術館 2022年4月9日(土)〜5月22日(日)
富山県美術館 2022年5月28日(土)〜7月5日(火)
山梨県立美術館 2022年7月16日(土)〜8月28日(日)
三重県立美術館 2023年10月7日 (土) 〜12月10日 (日)
業務内容
企画協力、グラフィックパネルデザイン・制作、図録企画・制作、オリジナルグッズ企画・デザイン・制作