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公益社団法人糖業協会の日本近代洋画コレクションと、公益財団法人大川美術館のコレクションから、選りすぐりの全144点によって、「昭和モダン」をテーマに構成した展覧会です。
糖業協会は、昭和11年(1936)の協会設立以降、美術品を収集してきました。協会の成長とともにコレクションは充実し、藤島武二、梅原龍三郎といった日本画壇の重鎮を含む、大正期末から昭和中期までの近代洋画の優品を所蔵しています。一方、大川美術館は、桐生市出身の実業家、大川栄二が約40年にわたって収集した日本・海外の作家の作品をコレクションの中心として、平成元年に開館しました。収集のきっかけとなった松本竣介、野田英夫に加え、二人に関係のあった作家、影響を与えた作家を中心に収集されたコレクションは、6,500点にのぼります。
本展では、戦争と平和の激動の「昭和」の時代を、清新なイメージを求めた「モダン」の視点から、松本竣介《街》(1938年)を起点に多彩な絵画によってたどります。

巡回情報

いわき市立美術館 2022423日(土)〜612日(日)